卵アレルギーの原因
卵アレルギーの原因を知る前に食品アレルギーについて少しふれてみましょう。
食物が原因でアレルギー症状を起こすことを「食物アレルギー」といいます。
古くからこういった現象は知られていたのですが、科学的に研究され始めたのは1900年代以降と言われています。
食品アレルギーは、腸の中で分解された食品が、抗原(アレルギーの素)となって体に吸収され
抗体をつくってしまうために起こる症状です
昔から知られている食品アレルギーですが、近年では増加傾向にあります。
それは現代社会の食生活が大きな原因となっています。
例えば・・・
・赤ちゃんを母乳ではなく、ミルクで育てている。
・欧米型の食生活への移行により、肉などの動物性たんぱく質の摂取量が増えた。
・食品添加物などを多用した商品が増加したため
他にもありますが、食物アレルギーが増えたのにはこういった理由が考えられます。
それでは、食物アレルギーの中でも、卵アレルギーはどういった原因でなるのでしょう?
卵アレルギーは、食物アレルギーの中でも最も多い症状です。
なぜ卵アレルギーを発症する人が多いのか?
それは、卵の中に含まれるアレルゲン(アレルギーの素)に強力な成分が含まれているからと考えられています。
オボムコイドといわれるこのアレルゲン成分は、加熱によっても成分が変化しにくく、たんぱく質の分解酵素の活性を抑えてしまうのです。
そういった理由から、卵は他の食品に比べアレルギーを引き起こしやすいと考えられています。
卵アレルギーの症状
卵アレルギーによる症状ですが下記のような症状が上げられます。
皮膚症状・・・アトピー性皮膚炎やじん麻疹などを発症します。
消化器系の症状・・・下痢、嘔吐など
呼吸器系症状・・・気管支喘息
卵アレルギーは、赤ちゃんや小児に多く見られますが、牛乳アレルギーなどとは違い、大人になっても見られるのが特徴です。